数学単位では、理学部を除く全ての学部に対し、1群科目における以下の科目を開講しています。
各学部によって、開講している科目や必修か選択か等、多少の違いがありますので、詳しくはシラバスを参照してもらいたいのですが、ここでは開講科目に関する大まかな説明をしたいと思います。
授業形態、クラスの大きさ等は学部によって少しずつ異なりますが、授業では演習などを随時取り入れて、学生の皆さんが一歩一歩確実に理解しながら進めるような授業を展開しています。
本科目では主に微分積分学を学びます(線形代数学の理論を中心に学ぶコースも一部あります)。
微分積分学で扱う関数は、図形の面積・体積,物(物質や動体)の変化の状態などを表すことができるので、他の学問とも密接に関係する学問です。
前半は、高等学校で学んだ微積分の知識を土台に、微分積分学の基礎を具体的に分かりやすく解説していきます。
後半は、高校では取り上げられなかった多変数関数の微分積分学を中心に扱います。
演習時間はできるだけ豊富に設けるので、授業への積極的な参加を期待します。
また、本科目では、高等学校で数学IIIを履修したかどうかで知識の量にかなりのばらつきが出ますので、薬学部、医療衛生学部(健康科学科・リハビリテーション学科)、海洋生命科学部、獣医学部では習熟度別授業を展開しています(4月のオリエンテーション時にクラス分けを行います)。
生命科学の分野では、実験・各種調査により様々なデータを扱います。 客観的なデータを得るために、まず、いかに実験・調査をするか、いかに得られたデータを整理・分類するかが重要です。 そしてそのデータを解析することにより、その母集団に対してのある結論を導き出し、その結論がどの位の信頼性をもつかなどを考察します。 統計学の手法は多種多様ですが、この講義では普遍性のある非常に基本的な知識や方法を講義していきます。 統計学の理論はやや難しいのですが、その考え方(確率をもとにした統計的推論)は非常に大切です。
やや高度な内容の数学を受講したいと希望する学生に対して開講する科目です。 微積分、行列、ベクトルの分野をさらに発展させ、その応用について学びます。 発展的事項については、一般的な大学1年生が学ばない内容も含まれており、内容はやや難しいですが、入門部分に的を絞りできるだけ易しく丁寧に解説します。 数学に関心の高い学生さんは、この授業を足場にさらに様々な分野に挑戦をしてもらいたいと願っています。
高等学校で「数学I」と「数学A」程度しか学んでいない学生のために開講する科目です。
数学の基礎学力を補足し、他の学問を学ぶ際に支障のないような知識と計算力の養成を目指します。
内容は、
(関数と方程式)
式の計算・因数定理・初等関数(n次関数・三角関数・指数関数・対数関数)など
(微分入門)
初等関数のグラフ、関数の極限と微積分の初歩である微分の計算など
(微分から積分へ)
微分の応用(ロピタルの定理・グラフの凹凸)、不定積分・定積分の計算など
を扱います。