Macintoshで暗号メールと電子署名

個人用のメールを暗号化したり,電子署名を付けたりすることが 簡単にできます. ここに書いてあることは, Appleのサイト Mac OS X 10.3: Mail - 安全な電子メールサイニング証明書(デジタル署名)を使用する方法 に全て書いてあるのですが,ここにも書いておきます.

以下の記事は現状にそぐわなくなりました. 2018/07/16
現状を知りたい方は,各自「個人用 電子証明書」などで検索してください.

手順のまとめ

  1. 暗号メールや電子署名を使うメールアドレスを一つ定める
  2. ジャストシステムなどで,そのメールアドレスの証明書のライセンスを購入する.
  3. ライセンスが届いたら,ベリサインのサイトから証明書をダウンロードする
  4. 証明書をダブルクリックして,システムに登録する.
    (用が済んだ証明書は,安全な場所に保管する.)

組織用(大学全体とか学部などの組織用)のものについては, どこかに別途書く予定

以下,上の手順について解説します

個人用証明書の入手(有料)(手順 1,2,3)

まず,VeriSign(ベリサイン)などの個人用証明書を購入します. たとえば, ベリサイン 個人用電子証明書 の "Class 1 ライト" です.

これは,一つのメールアドレスに対して発行されるものです. 暗号化されたメールをやり取りしたり, 電子署名を付けたいメールアドレスについて,この個人証明書を購入します.

実際の販売は 販売提携パートナーが行っています. たとえば, ジャストシステムでは,ここ ( ベリサイン個人用電子証明書ライセンスシート)で販売しています. (2011年7月10日の時点で 2,520 円.1年有効となっています.)

提携パートナーで購入手続きを完了後,ライセンスシートが届きます. ライセンスシートに記された方法に従って, 証明書をダウンロードします.

注:ジャストシステムのサイトの 「ベリサイン 個人用電子証明書ライセンスシート」の項 https://www.justmyshop.com/app/servlet/campaign?id=32&page=1#9001382には, 「電子証明書(1年間)申込キット:Shuriken/一太郎ご利用の方向け」と 書かれておりますが,他のアプリケーションでは使えないということではありません. これは「ジャストシステムの製品の中では〜〜」という意味だと思われます. ここで販売されているものは VeriSign の証明書ですから 対応しているアプリケーションであれば,どれでも使えます. Apple の Mail.app や,モジラの ThunderBird などは対応しています. 勿論,Windows 上の ThunderBird など,対応しているアプリケーションでも使えます.

証明書を Macintosh にインストールする(手順4)

ダウンロードした証明書( .p12 のファイル)をダブルクリックすると, キーチェーンアクセスが起動して,キーのパスワードの入力を求められます. パスワードを入力すると,インストールが完了します.

証明書をダブルクリックしてもキーチェーンアクセスが起動しない場合は, アプリケーションフォルダーの中のキーチェーンアクセスを起動して,証明書をドラッグアンドドロップしてください.

証明書のインストールが終了したあとは, その証明書を安全な場所に保管してください. たとえば,それ専用の USB メモリーに入れて,鍵がかかる箱の中にしまうなど

署名付きのメールを送る

この時点で,あなたから誰に宛てても署名付きのメールを送ることができます.

Mail.app でメールを作成して,署名ボタンを押すだけです.
署名する

暗号化されたメールを送る

暗号化されたメールを送るためには,送り先のメールアドレスの証明書(公開鍵)が必要です.

相手の公開鍵を手に入れるには,相手から署名入りのメールを貰って,あなたが Mail.app でそれを開けば,コンピューターがあとは自動的に処理をしてくれます.

まず初めに相手から署名入りのメールを貰ってください.(一度でOK) その後,その相手に暗号化されたメールを送ることができます.
暗号化する

注**重要**:送り先の中に一人でも署名入りのメールを貰っていない(公開鍵を貰っていない)メールアドレスが含まれていますと,そのメールは暗号化できません.

S/MIME

ここに書いた方法は,電子メールの暗号化および署名のための一つの標準である S/MIME での方法を扱っています.