Excelマクロ

マクロは、記録した操作を実行する機能である。 一連の操作を何度も反復するような場合に使うと便利である。

マクロの記録

以前 郵便局 の郵便番号データベースをから作った表でマクロの記録と実行を練習する。

郵便番号データベース


「表示」タブ → 「マクロ」の下半分のボタン → 「マクロの記録」

マクロの記録


マクロの記録のウィンドウが現れる。 マクロ名を「抽出と並べ替え」にする。 「OK」を押すと記録が開始される。

記録開始


記録中はウィンドウ左下に記録停止ボタン(□印)が表示されるが、まだ押さない

記録中


「市区町村」の「相模原市南区」を抽出する

抽出


「現郵便番号」の昇順で並べ替える

並べ替え


ウィンドウ左下の記録停止ボタン(□印)を押す(作業を中断する場合も必ず押すこと)

記録停止


「表示」タブ → 「マクロの表示」ボタン(「マクロ」の上半分のボタン)

マクロの表示


マクロが作成された。今はまだ実行しないので、キャンセルする。
(マクロの記録作業を中断した場合は、ここでマクロを削除しておくこと)

記録したマクロ


引き続き、もう1つのマクロを記録する。
「表示」タブ → 「マクロの記録」 → マクロ名「元に戻す」 → 「OK」

2つ目のマクロの記録


「データ」タブ → 「クリア」

抽出条件のクリア


「通し番号」の「昇順」ボタン

通し番号昇順


記録停止ボタン(□印)を押す

記録停止


「表示」タブ → 「マクロの表示」ボタン
2つ目のマクロが記録された。

記録した2つのマクロ


マクロの実行

「表示」タブ → 「マクロの表示」ボタン → 「抽出と並べ替え」を選んで「実行」

マクロの実行


先ほど記録した抽出と並べ替えが実行された。

抽出と並べ替え


「表示」タブ → 「マクロの表示」ボタン → 「元に戻す」を選んで「実行」

マクロの実行


元に戻す操作が実行された。

元に戻す


ボタンの作成

開発タブが表示されているか確認する。表示されていない場合は、次の手順で表示する。
「ファイル」 → 「オプション」
または
「ファイル」 → 「その他」 → 「オプション」

オプション


「リボンのユーザー設定」 → 右の「開発」にレ点を入れる → 「OK」

「開発」にレ点


「開発」タブが現れた。

「開発」にレ点


ボタンを配置するために、上部に3行程度挿入しておく。その上で、
「開発」タブ → 「挿入」 → 「ボタン(フォーム コントロール)」

ボタンの場所を作る


マウスをドラッグして長方形を作ると・・・

マウスをドラッグ


「マクロの登録」のウィンドウが開く。
「抽出と並べ替え」を選択 → 「OK」

マクロの登録


ボタンが作られた。


このボタンは、クリックするとマクロが実行される仕組みになっている。 マクロを実行するのではなくボタンを選択したい場合は、右クリックしてから左クリックする。
ボタンを選択(右クリックしてから左クリック) → もう一度クリック → 名前を「抽出と並べ替え」にする → ボタンの大きさを調整する

名前変更


「抽出と並べ替え」のボタンができた。
同様に「元に戻す」のボタンも作成する。マクロを素早く実行できるようになった。

もう1つのボタン


Excelマクロ有効ブック

マクロは通常のExcelファイル(Excelブック)には保存できず、「Excelマクロ有効ブック」に保存しなければならない。
「ファイル」 → 「名前を付けて保存」 → 保存フォルダを選択 → 「ファイルの種類」で「Excel マクロ有効ブック」を選択 → 「保存」

Excelマクロ有効ブック


Excelブックとは別に、Excelマクロ有効ブックが保存された。 ExcelブックとExcelマクロ有効ブックはアイコンが少し異なる。 下図の左がExcelブック、右がExcelマクロ有効ブックである。 ファイル名の拡張子は、Excelブックが xlsx、Excelマクロ有効ブックが xlsm となる。

アイコン


Excelマクロ有効ブックを開くと、セキュリティ機能が働きマクロが無効になる。 悪質なマクロが実行されるのを防ぐためである。 マクロを有効にするには、「セキュリティの警告」の帯にある「コンテンツの有効化」ボタンを押さなければならない。

コンテンツの有効化


なお、安全なマクロだという確信が持てない場合は「コンテンツの有効化」ボタンを押してはならない。 今回は自分が作成したマクロなので、安全だと分かっている。