コンピューターは,様々な用途に使用することができます.しかしそのためには,コンピューターに作業の手続きをあらかじめ設定しておく必要があります. この作業の手続きを「プログラム」と言い,プログラムを人間が記述する時に使用することばを「プログラム言語」と言います. プログラム言語には様々な種類がありますが,ここでは「JAVA」という言語を用いることにより,コンピューターをプログラムするということについて学習します.
元々のコンピューターは,非常に基本的な作業しかできません.したがって,コンピューターに何かの作業をやらせるには,やらせたい作業を,コンピューターの出来る基本的な作業の組み合わせ(アルゴリズム)に分解してから,その作業手順を記述(プログラム)しなければなりません.この,やらせたい作業に応じたアルゴリズムを考えることが,プログラムを作る場合には最も重要です.
この授業では,プログラム言語を勉強することを軸に,毎回練習問題をやりながら,進んでいきます.この時,プログラム言語の文法だけを覚えるのではなく,その問題を解くためのアルゴリズムがどのようなものなのかを考えましょう.
各回の講義のリンク先に,内容の説明と,何問かの練習問題が設定されています.説明を理解したら,練習問題をやって下さい.
詳しい方法は後の講義で説明しますが,各授業回の「練習問題」で作成したプログラムのソースファイルを「学生用サーバー(stu)」という大学のネット上にあるコンピューターに提出してもらいます.成績の8割方はこの練習問題によって評価されるので必ず提出してください.
提出期限は,特に設けていませんが次の講義までには提出するよう努力しましょう.後半になるほど難易度が上がるので,初めから溜めてしまうと講義期間内に間に合わなくなります.
大学のコンピューター室のパソコンを使用する場合は,既にインストールされているので必要ありませんが,各自のパソコンを使用する場合は,最初に,後期の授業で使用するソフトウェアを準備する必要があります.
必要なソフトウェアは,人間がJava言語で書いた「プログラムのソース」をコンピュータの理解できる「プログラム」に変換する「JDK」と呼ばれるものと,人間が「プログラムのソース」を記述するために必要なエディターと呼ばれるソフトの一つである「VSCode」です.
注意!:パソコンが Mac の場合は,MacOS用のファイルをダウンロードしてインストールしてください.
注意!:パソコンが Mac の場合は,MacOS用のファイルをダウンロードしてインストールしてください.
実際の講義では「Java言語」を使用して,全てを自分で記述していきますが,その前に,アルゴリズムとはどのように考えればよいかを体験するために,「Google」が作った,プログラム言語を知らなくても図形を使って視覚的にプログラムを作れる 「Google Blockly」というものがあります.残りの時間はそれをまず体験してみましょう.