卒研生向けプレゼンテーションTips
このページは卒研指導の中で気づいた点などをまとめたものです.
研究室の方針などによっては賛否が分かれるものもありますが,
発表などの準備の参考にしていただければと思います.
日ごろの研究について
日ごろの研究で,特に4年生に意識して欲しいのは下記の2つ.
- 研究のテーマ・目的・意義を常に意識する.
- 学生さんは「テーマを与えられたからそれをやっている」という意識が強い.
また,プログラミング等をしていると,研究の目的を忘れてしまうことも多い.
4年生になった最初の頃から目的を明確にするのはとても難しいが,
はじめは結論を出さなくてもいいから,常日ごろから「なぜその研究を
しているのか?」「この研究の目的は何か?」「その目的が達成されたら
どんな良いことがあるのか?」について考えるように心がけておくとよい.
- 実験をするときは事前に目的(何を明らかにしたいのか?)を明確にする
- 何の目的もなくデータを収集しても,意味のあるデータが得られることは
ほとんどない.上の研究テーマにそくしてどんなことを確かめたいのか?
どんな情報を収集したいのか?を意識して,事前に実験計画を立てておく
必要がある.ただし,当初予定していたもの以外のデータが後々必要になる
ケースもあるため,データ収集の際には,その目的以外のデータについて
も可能な範囲で収集しておくことが望ましい.
予稿の作成
発表の際に配られる予稿について.ページ数は1~2ページと少ないので,研究での
ポイントを簡潔にまとめることが要求される.
- 研究の目的・意図・意義を明確にする
- 「何をしてどうなったか?」だけでなく「なぜそれをしたのか?」にも力点を
置く.作ったプログラムの「マニュアル」になってしまっては駄目.
- 話の流れを意識する
- いわゆる「起承転結」のように,話に筋を持たせること.各章や節に
話の流れの中での意図を持たせるように意識する.
「この章は問題を提起する章」,「この章は問題を解決するアイデアを提示
する章」,「この章はアイデアを実装する方法を説明する章」など.
この章はどんな意図で書いたのか?を他人に簡潔に説明できるようにして
おくとよい.
- トップダウン式の構成を意識する
- 細かい話を数珠つなぎ式に繋げるのではなく,全体の話から部分の話へと
詳細化していき,その後全体として収束させるような話の流れを意識する.
最初に読者に全体を理解させておけば,各部分の位置づけがわかった状態
で細かい話を読んでもらえるので,読者に理解させやすい文になる.
- 見出しはその章や節の内容を簡潔に表現したものにする
- 見出しは各章や節のショートアブストラクト.見出しを見てその章や節で
何の話をしているのかわかるように,おおまかすぎず細かすぎない適切な
見出しをつけること.見出しをひろい読みすれば話の筋がだいたいわかる
ようになるのが理想.
- ひとつの段落にはひとつの意図を持たせる
- いいかげんに段落の区切りを作らない.話の筋にあわせて,その段落では
何を言いたいのかを意識すること.「背景を述べる段落」「問題点全体を
提示する段落」「一つ目の問題点について論じる段落」など.
- 図・表・参考文献は必ず引用する
- 予稿に載せた図・表・参考文献は必ず本文中で引用すること.逆に引用しない
図等は予稿には載せない.枚数が限られる予稿に不要な図等を載せる余裕は
ないはず.
発表用スライドの作成
発表用のスライドは様々な工夫をして短時間で研究を理解してもらうように努める
必要がある.
全体の構成
- 研究の目的を明示する
- スライドの最初の方(できれば1枚目.無理でも2枚目まで)で研究の目的を
明示する.このとき,スライドにちゃんと「目的」と書いて強調しておく.
研究全体の「遠い目的」と,今回発表する内容にあたる「近い目的」がある
ときには,「近い目的」の方が目立つようにし,その違いをきちんと説明
すること.「遠い目的」について発表すると誤解されないように注意.
- とじた話として完結させる
- あげた「目的」については,最後に何らかの形でまとめ,話を閉じさせる.
課題が残ってもかまわないので,「目的」のどこまで達成できて,今後
何が必要となるのかを示して,話を閉じておわるようにする.
- 発表時間にあわせてテーマをしぼる
- 8分程度なら,話せるテーマは1つ.一番わかってもらいたいポイントを
ひとつ決め,その理解に必要な話は不足なく入れ,それ以外の話はばっさりと
カットする.それ以外のテーマについても成果としてアピールしたいときは,
スライドに示したうえで「今回は省略する」という形にする.
- 話の山をつくる
- 上述のポイントにそって,何を最もアピールすべきかを決めておき,そこを
話の山にする.例えば,全体の枠組みの説明の部分,基本的なアイデアの部分,
実装例の説明の部分,実験結果の部分,などで,どれを山にすべきかは
研究テーマの質によって決める.山にすると決めた部分を中心に発表を構成
する.
- 話の流れにメリハリをつける
- 聴衆が,話の流れや構造を意識しながら聞けるように工夫をする.
例えば,まず全体の構造の話をして,そこで全構成要素を聴衆に把握させ,
その後で各要素を順に説明するなど.あるいは,スライドを切り替える際に,
これまでの話と次の話との関係をひとこと述べるなど.
- 発表時間にあわせた適切な分量にする
- 8分程度なら,スライドの枚数は多くても10枚(表紙を入れて)程度が限界
(パラパラマンガ式のスライドは1セットで1枚と数えて).
発表時間にあった分量になるように注意すること.
- 想定する聴衆は大学3年~4年生
- 卒研では,基礎的な知識はほぼもっているが,自分の研究に関する専門的知識
は持っていないような聴衆を想定して話を作る.例えば,研究固有の専門用語を
説明なしに理解しているものとして使うのは避けた方が良い.研究会などの
学会発表では専門家を想定してスライドを作ることになるため,それを
そのまま卒研発表に流用するのは避けた方が良い.
- 自分がやったことをアピールする
- 卒研では,作業の量も重要な評価のひとつ.やったことは可能な限り
アピールしておくと良い.例えば作成したプログラムのデモを示す,
研究に関連して行った活動を発表に位置付ける,など.
- デモをするタイミング
- デモのタイミングは内容によりいろいろ考えられる.
- 成果として提示
システムの概要等と実装のアイデアを説明して,その後でデモをする
(話の筋にそった最も典型的な提示方法).
- 最初に提示
最初の方で実現したいことを述べ,その直後にデモしてから中身を
説明する.(中身の仕組みが想像しにくい場合などに聴衆に
インパクトを与えることができる.システムを見せることで,
中身がどうなってるか興味をもってくれる)
- 説明の一部として提示
最初の方で何を実現したいのかを,デモを使って説明してしまう.
(システムの説明をしている時間が足りないときなどに効果的)
- デモの位置付け
- 単に使い方を説明するようなデモにはしない.発表の中で目的として示したり
解決のアイデアとしてあげた事が実現できていることをアピールする文脈に
そってデモをすること.
- 対外的な成果があれば積極的にアピールする
- 研究に関連するもので賞をもらった場合や論文誌に掲載された場合,新聞記事
等でとりあげられた場合など,対外的な評価をともなう成果がある場合には,
発表の中にそれを位置づけてアピールすると良い.また,評価をともなわない
ものでも,複数の学会発表がある場合や,論文誌に投稿するなどの対外的な
活動を積極的にした場合には,発表の最後に成果発表のリストをつけるなど
してそれをアピールすると良い
(ただし,地方会1件だけとか,リストがさびしくなる場合はつけなくていい)
個々のスライドの作成
- 1枚のスライドで話すことは1つ
- 各スライドごとに,そのスライドの意図(何を伝えたいか?)をひとつ決めて
おく.前後のスライドとの関係も意識したうえで,このスライドでは何を伝える
必要があるかを考え,必要な情報は不足なく入れ,それ以外の情報はばっさり
とカットする.(パラパラマンガ式のスライドは1セットで1枚と考える)
- 文字は大きく
- 文字は24ポイントが標準.20ポイントまでは可.どうしても18ポイントを
使うときはボールドにする.体言止めなどを使い,文章は最小限にとどめる.
文章だらけのスライドや「ぱっと見て黒い」のは駄目.少なくとも聴衆には
読んでもらえないと思った方が良い.逆に24ポイントよりも大きな文字を
使うケースとしては,話の継ぎ目をはっきりさせるために本の中扉のような
スライド(巨大な文字で短いフレーズが書かれたスライド)を挿入するケース
がある.ただし,卒研発表ではパートが複数に分かれることはまずないため,
このような使い方はしない.
- 図を多用する
- 頭の中のイメージをできるだけそのまま図にする感じで作ると良い.
ただし,説明に不要な部分は他の要素とまとめるかばっさりとカットして
簡略化し,そのスライドで伝えたいことを説明するのに使える図にする.
発表の練習をする中で,説明しやすいように図を修正していくと良い.
図はあくまでもシンプルにし,理解を促す意図を持って作ること.
無意味なカット絵などを挿入すると,そちらへ聴衆の意識がいって
しまってかえって理解の妨げになってしまう.(あえて図を使わず文字だけを
シンプルに並べて発表する手法もあるが,その手法が使えるのは構造化された
概念を扱う必要がない場合に限られる.卒研発表ではこのような形態で内容を
説明できるケースはほとんどない)
- 配置や配色を工夫する
- 同じもの(概念,実験データ,用語等)を表す記号を同じ色にしたり,
配置を同じにしたりすることで,わかりやすくする.例えばグラフの色と
そのグラフが表す内容を示す単語を同じ色にする.システムの利用状況を
説明する図のユーザとシステムの配置を,システム構成図のユーザとシステム
の配置と同じにするなど.
- アニメーション効果は必要最小限にし,意図を持って使う
- 無駄に派手なアニメーション効果を持たせない.説明の都合上,理解して
もらうために必要最低限の効果のみを使うよう心がける.アニメーションが
効果的なのは,全体像を示すよりも,部分を順に示した方がわかりやすくなる
場合や,全体のうちの一部を強調したい場合など.
例えば,データフロー全体が複雑で,しかし,ある概念によって3段階に
きれいに分離できる場合に,ユニット間のデータの流れを3段階に順を追って
説明するケース.あるいは,列挙されている項目のうち,1つに特に注目させる
ために後でマルで囲むケースなど.
ただし,このとき,アニメーションのステップを必要以上に細かなステップに
分けないこと.全体が3つに大別されるのであれば,3回のクリックで
全体の構成がわかるようにする.これを5回も6回ものステップに分けて示すと,
逆にわかりにくくなる.
また,全体像を示す方がわかりやすい場合(単に項目を列挙する場合や,
文章と図の両方を見て理解をしてもらうスライドなど)に,
1つずつアニメーションを使って表示していくのは,うっとおしいうえに
アニメーションが終わるまで全体像が把握できなくなるため,避けた方が良い.
- 動画を貼り付けるときの注意事項
-
- ファイルをコピーや移動した際には動画を再生できるかチェックする.
- 動画をプレゼンデータに貼り付けた場合,プレゼンのファイルには
動画データが組み込まれないことが多い.
このような場合,使用した動画ファイルを削除(または移動)したり,
プレゼンのファイルを別のPCへ移動したりすると,
動画を表示できなくなるので注意すること.
特に,プレゼン資料を他のPCへ移動する際には,動画ファイルも
一緒に移動したうえで,動画ファイルの保存場所を設定しなおす
必要がある.
- プロジェクタを使って動画を再生できるか確認をしておく.
- PCの種類やドライバ,メモリの量,動画データの状況などによっては
ノートパソコン本体では正常に動画を再生できるにもかかわらず
プロジェクタに接続した場合には再生できなかったり,
挙動が変わったりするケースがある.必ずプロジェクタでの
動作確認をして必要なら対策をしておくべき.
ノートPCでは,本体ディスプレイと外部ディスプレイを
切り替えてプレゼンするが,本体と外部の両方に出力した時に
動画再生ができなくても,外部のみに出力した場合にはできる
ことがあるので,試してみると良い.
- 動画が再生できなかったときの対応を事前に考えておく.
- プロジェクタとPCとの相性もあるため,研究室で所有している
プロジェクタで再生できても,卒研発表時のプロジェクタでは
再生できないことがある.再生できなかった場合の対処方法を
考えておくと良い(可能なら静止画像等を使って説明するための
スライドを用意しておく)
- 表やグラフは適切なものを効果的に使う
- 主張したいことが明確になるような適切なグラフを考える.
例えば,時系列的な変化を見たいときには棒グラフではなく折れ線グラフを
使う,グラフの中で特に見て欲しい部分があるなら,そこを拡大したグラフ
を用意して示す,など.表についても同様.ただし,一部を取り出して示す
場合には,そのことをちゃんと述べること.
グラフや表などで数字を示すときは,有効桁数をきちんと考慮すること.
コンピュータで計算して小数点以下6桁表示されり,表計算ソフトで小数点
以下のゼロが消えたからといって,何も考えずにそれをそのまま
載せてはいけない.
- 表紙は連名にせず指導教官を付記する
- 表紙には,発表会名(「○○年度卒研発表」など),研究題目,発表者,
研究室名と指導担当者を明記する.卒研発表は学生の審査のための発表なので,
学会発表のような連名にはしない.
研究室名(理と匠の研究室,知能モデリング研究室など)だけだと,どの教官
の学生かわからないので,指導教官として自分の研究室のスタッフの名前を
列挙しておくと良い.研究題目は事前に登録したものと一字一句同じものに
すること.
発表練習
- 読み原稿を作る
- どんな話をするかを整理するために,話す内容が書かれた原稿を作る.
この際,話すポイントだけでなく,セリフを文末の表現なども含めて
全て書くようすると良い(趣旨を書くだけだと,発表の時に言葉が
出てこないことがある).
ただし,この原稿を作る目的は「話す内容の整理」にあるため,これを見て
練習するのはごく最初のうちだけ.当日はこれを見ずに発表すること.
- 話す内容はスライドと関連づけて
- スライドに書かれていない話題を延々と話すような部分を作らない.
特に発表慣れしていないときにこれをすると,暗記している文章を読んでいる
だけのような印象になり,聞いている側も理解しにくい.
- グラフの説明では軸や記号の意味を必ず示す
- 例えば棒グラフや折れ線グラフを示すときは,横軸と縦軸の意味などを
ちゃんと示した上で説明に入る.そうしないと何の説明をしているのか聴衆には
わからない.ちなみに,グラフの軸の説明では,
まず横軸(実験時に操作したパラメータの軸)の意味を説明してから,
縦軸(測定結果の軸)の意味を説明するとよい
(「操作→結果」の流れが明確になるので).
- 計算式の説明ではまず全体の意味・意図を示す
- 使っている計算式について,いきなり記号の説明をしても何をしたいのか
理解できない.その式によって,どのような情報からどのような情報を導く
のか,また,どういう方針で導くのかなどを,まず最初に述べる.必要なら
その後で記号の説明をする.
- セリフは適切な長さにする
- ひとつひとつのセリフが長すぎたり短すぎたりならないように注意する.
特に長すぎるセリフは,よほどうまく話さない限り趣旨が伝わらないと
思った方がいい.
例えば「…は…ですが…が…になるので,本来は…を…にすべきですが,
今回は…なので…を…にしました」など長くなる場合は
「…は…ですが…は…になります」「そのため,本来は…を…にすべきです」
「しかし今回は…なので…を…にしました」のように分ける.
- 読み原稿での時間調整
- 8分の発表なら,読み原稿をそのまま見て読んで5~6分程度になるのが目安.
当日は焦ったりして予定よりも伸びることが予想されるため.
- スライドを使った練習
- 読み原稿を見ずにスライドだけ見て(できれば聴衆を見ながら)話ができる
ようにする必要がある.読み原稿を思い出して話そうとすると失敗することが
多い.話す内容が整理できたら,スライドを印刷したものの上に話す内容の
うちスライドに書かれていないものを付記していき,それを使って練習する
と良い.
これをしておくと,付記されていないスライドを見てそこから話す内容を
思い出しやすくなる.また,繰り返し練習すれば,スライドをちらっと見る
だけで,あとは聴衆の方を見て話すこともできるようになる.
- 原稿を見ずに発表する練習
- プレゼンテーション練習方法(発表内容の覚え方)を参考にしてください.
- 自信を持って話す
- 声は大きく,背筋を伸ばして,前を見て話す.自信なさそうに話すと,
結果として声が聞き取りにくくなる.
- 図のポインティング
- 練習のうちから,図を指しながら説明できるようにする.
レーザーポインタの使用上の注意は次の通り.
- ゆっくり動かすこと.素早く動かすと見ている方はポイントを追えない.
- 指す場所で止める(またはゆっくり回転させる).
素早く振動させたり回転させたりすると見ている方は気が散る.
- レーザを聴衆へ向けない.覗き込まない.目に当たると危険.
学科のレーザーポインタはクラス2(まばたき等の回避行動で
目は保護されるが見つづけると危険とされるクラス)のレーザーを
使っている
- 想定される質問と回答を考えておく
- 当日どのような質問がなされる可能性があるかを事前に考え,
その回答を用意しておく.友人どうしで発表を聞き合い,お互いに
質問しあうと良い練習になる.必要に応じてスライド等を
(発表用スライドの後に)用意しておくと良い(例えば発表ではカットした
実験結果など).
- 発表に失敗したときの対処の練習
- 運悪くデモが動かなかったり,時間をオーバーしてしまったときのために,
そのようなことが起きたらどう対処するかを事前に決めておくとよい
(もちろん,こうならないように十分に努力するという前提で).
例えば,まとめに入ったところで時間が来た場合に「これが本研究のまとめ
です」と言って,発表を終わらせる.実験結果の報告の途中で時間が
来てしまったときに,きりのいいところまでさっと話して,残りの話を
概要だけ15秒程度でさらっと話す.デモが動かなかったときにスライドを
使ってざっとシステムの動作を説明する,動画が再生されなかったときに
静止画を使って説明する,など.
- 笑いをとる?
- 内容を理解させ聴衆を感心させた上で,会場の笑いを取る余裕があれば一人前.
機材の準備
- コンピュータは「スタンドアロン」で動くことを確認しておく.
- ネットワークごしに動くことを確認して安心しては駄目.
- 当日と同じ状況で「一人で」プレゼンできるように
- プロジェクタとの接続方法や画面の切り替え方法についても確認をしておく.
ディスプレイコネクタのないノートPCや,プロジェクタと液晶画面との
切り替え方法が特殊なものもあるので注意すること.
- 他の卒研生と使うコンピュータの割り当てを決めておく.
- 同じ時間に別の部屋で発表する人のプレゼン資料が1台のコンピュータに
入っていると一方は発表できない.発表スケジュールを確認し,どういう
順番で誰がどのコンピュータを使い,使用後に他の人へどうコンピュータを
受け渡すかの計画を立てておくこと.
- リムーバブル・メディアにスライドのファイルを入れて用意しておく
- USBメモリなどにプレゼンテーションのファイルを入れて持っておく.
そうすればマシントラブル等の最悪のケースでも他の人にマシンを借りて
発表ができる可能性がある.
プレゼンデータとその他のデータが別の
ファイルになっている場合もあるので(例えば動画を組み込んだときなど),
保存し忘れたファイルがないか確認しておくこと.
- 可能なら予備のコンピュータを用意する
- 当日コンピュータにトラブルが起きたときのために,可能なら予備の
コンピュータを用意し,そこにプレゼン資料を入れておくことが望ましい.
このとき,可能なら機種が異なるものを用意しておくと,プロジェクタとの
相性でコンピュータが使えなかったときなどにも対応できて良い.
(友達のノートPCにデータを入れておいてもらうなど)
発表当日
- 寝坊しない
- 必ず当日の朝に学校に来ること.心配な人は友達に電話で呼び出してもらう
ようにお願いをしておくこと.複数の友達に頼んでおくのが望ましい.
発表がスケジュールの後半の場合も朝に登校した方が良い.
- 服装はフォーマルで
- 審査を兼ねた発表会なので,ジーンズやTシャツ+セーター等の
カジュアルな格好での発表はお勧めしない.
例年,たいていの学生は背広+ワイシャツ+ネクタイで発表している
(ジャケットで発表する学生もたまにいる).
- トラブルが生じたときは連絡する
- 登校中の事故やインフルエンザにかかるなどのトラブルが起きたら,
できるだけ早急に大学へ連絡すること.連絡をしていれば,学科長等の判断で
配慮をしてもらえる可能性がある.
- インフルエンザ等の場合は無理をしないこと
- 無理して発表をすると周囲の人に風邪を移すなど迷惑がかかることもある.
感染症の病気にかかるなどのやむをえない理由がある場合には,ちゃんと
事前に連絡をすれば配慮してもらえるので無理はしないこと.
- 休止設定やロックの設定は解除しておく
- 一定時間経過後に休止状態に移行したりロック付きスクリーンセーバーが
起動するような設定は解除しておく.発表の番になってプロジェクタに接続
した際に聴衆を必要以上に待たせることがないように.
- スクリーンセーバーや省電力設定を確認しておく
- 発表&質疑の時間中にスクリーンセーバーが起動したり画面が暗くなったり
しないように,この種の設定の起動時間を確認しておく.
- バッテリ駆動にはしない
- やむをえない場合を除き,ノートPCはコンセントに接続して使用する.
途中でバッテリ切れが起きると発表を中断せざるをえなくなる.
- プロジェクタへの接続確認
- 発表前の休憩時間にプロジェクタへの接続と画面の表示の確認をしておくこと.
また,プロジェクタにディスプレイケーブルを抜き差しする作業は,
ノートPCの外部へのディスプレイ出力を切ってから行うこと(出力を
切らずにディスプレイコネクタを抜くと,次の発表者がプロジェクタを
使えなくなることがある).
2006/3/3
製作者 高橋 勇