文章を整形する上で,まだ紹介していなかった要素について説明します.
文章の一部分を強調したり,意味付けしたりする場合に次のような要素が使えます
要素 | 説明 | 例 |
---|---|---|
<EM> 文字 </EM> | 強調する部分(重要度ではない)を表す | 文字 |
<STRONG> 文字 </STRONG> | 重要であることを表す | 文字 |
<SMALL> 文字 </SMALL> | 細目などの注釈を表す | 文字 |
<S> 文字 </S> | 正確で無くなったことを表す | |
<CITE> 文字 </CITE> | 引用元のタイトルを表す | 文字 |
<Q cite="URL"> 文字 </Q> | 短い文章の引用(引用元のURLは「cite属性」で指定) | 文字 |
<DFN> 文字 </DFN> | 定義される用語を表す | 文字 |
<ABBR TITLE="(省略前の形)">文字 </ABBR> | 略語や頭文字を表す | 環境ホルモン |
<TIME> 文字 </TIME> | 日付や時間を表す | |
<CODE> 文字 </CODE> | プログラムコードであることを表す | 文字 |
<KBD> 文字 </KBD> | コンピューターへの入力内容であることを表す | 文字 |
<SAMP> 文字 </SAMP> | コンピューターやプログラムからの出力を表す | 文字 |
<VAR> 文字 </VAR> | 変数であることを表す | 文字 |
文<SUP>字 </SUP> | 上付き文字 | 文字 |
文<SUB>字 </SUB> | 下付き文字 | 文字 |
<I> 文字 </I> | 斜体で表記する部分(学名,専門用語,他言語での表記など)を表す | 文字 |
<B> 文字 </B> | 太字で表記する部分(キーワードなど)を表す | 文字 |
<MARK> 文字 </MARK> | 参照部分をハイライトさせて表示 | 文字 |
<BDO dir="rtl"> 文字 </BDO> | 文字の表記方向を指定 | 文字 |
<INS> 文字 </INS> | WEBページに追加された部分を表す | 文字 |
<DEL> 文字 </DEL> | WEBページから削除された部分を表す |
次のようにすることで,対応しているブラウザではルビがふれます.
ルビを振りたい部分を<ruby>と</ruby>で囲み,<rt>と</rt>の間にルビを書きます. ルビに対応していないブラウザのために,ルビの前後に<rp>と</rp>で囲った括弧を付けておくと,後ろにルビが括弧付きで表示されます.
翻車魚 世界最大の硬骨魚のひとつである.
鬱金香 の原産地はトルコのアナトリア地方とされています.
鴛鴦 は東アジアだけに分布しています.
要素を書くために使う不等号記号など幾つかの文字は,そのままでは記述できません.そのため,それらを記述するためには特別な書き方をする必要があります.
文字 | < | > | " | & |
---|---|---|---|---|
書き方 | < | > | " | & |
最近はブラウザによっては,これら以外の記号が表示できる場合もあります.
エディターで作成したHTMLファイル中の空白や改行などは,通常ブラウザで表示する場合には無視されますが,この要素で囲まれている部分では,そのまま表示されます.
書き方は,そのまま表示したい部分を <PRE> 〜 </PRE> の間に記述します.
H H TTTTTTT M M L H H T M M M M L HHHHHHH T M M M L H H T M M L H H T M M LLLLLLL
引用文であることを示したいときに使います.上下に一行空行が挿入され,行の左右が字下げされます.
書き方は,<BLOCKQUOTE cite="(引用元)"> 〜 </BLOCKQUOTE>の間に引用部分を記述します.「cite」オプションには,引用した文章の原典の情報(URI等)を書きます.
また,短い引用には <Q cite="(引用元)">〜</Q>を使用することもできます.
光あるところに陰がある,一千年の未来から時の流れをこえてやってきた,虎だ,虎だ,虎だ!おまえは虎になるのだ,たった一つの命を捨てて生まれ変わった不死身の体,実体を見せずに忍び寄る白い影,早く人間になりたい,砂の嵐に隠された,水平線の終わりには何があるというのだろう,輝く強化服,遥かな星が故郷,胸に付けてるマークは流星,夜は墓場で運動会,宇宙歴0079,俺の指先一本で,足下にからみつく,イギリスのある映画会社の地下にある,空にそびえる黒金の城,このファイルは自動的に消滅する,航海日誌,
要素に囲まれた部分を,グループ化します.複数の要素にまたがって何かを指定したり,文字単位でスタイルを指定したりする時に使用します.
ブロック要素とは,「段落」や「箇条書き」などのように,ページの端から端まで効力を持つ要素のことです.
従って,この要素は,複数の段落に一度に設定をしたいときなどに使用します.
書式は,グループ化したい部分を<DIV> 〜 </DIV>で囲みます.
これっきりですか,去年のトマト,席を立たないで,
淡い初恋,忘れられないの,あなたを待つの,
格子戸をくぐり抜け,逢う時には何時でも,道に倒れて,
コートでは,苦しくったって,そいつの前では,
絶対運命黙示録,僕の見る夢は秘密だよ,
赤いキャンディー青いキャンディー知ってるかい,
この頃流行の女の子,マハリクマハリタ,
今日まで二人は,また逢う日まで,あなたはすっかり,
いいえ私は,小雨降れば,森と泉に囲まれて,
壁際に,やめろと言われても,昨日は昨日で,
改札口で,空を飛ぶ,
インライン要素とは,文字そのものや,「画像」,「表」などのように一文字と同様に扱われる要素のことです.
従って,この要素は,文字単位で何かを設定したい場合に使用します.
書式は,グループ化したい部分を<SPAN>〜</SPAN>で囲みます.
リンクには,オプションによってページの呼び出し方を指示したり,別の機能を呼び出すように設定できる機能があります.
リンクの設定を用いてメイルの宛先を指定することができます.
但し,ブラウザがこの機能に対応し,コンピューターが電子メールを使えるようになっていなければなりません.
書き方は,リンクのところで <A href="mailto:(送り先のメールアドレス)"> クリックしてもらう文字列 </A>
例えば,次のように使います.