グラフの作成


グラフは「表計算の初歩」でもやったので,詳しいことは省略します.思い出すために次のグラフを作って下さい.

練習22

新しいシートに,次の関数のグラフを描いてみましょう.この時,定数α,β,γの値を様々に変えた3通りの関数を1つのグラフにしてみましょう.

\[ y(x) = α\sin{(x)}\cos{\left(βx+γ\right)} \]

やり方

  1. 3通りの定数α,β,γの値を自分で決め,シートのどこかに表にしておく.
    例:
    αβγ
    Case 11.01.01.0
    Case 20.52.0-1.5
    Case 3-1.0-0.50.5
  2. どこかの列に変数 x の値を,作りたいグラフの範囲で入力する.(グラフが滑らかになるように100個程度)
    ヒント:連続した値は「オートフィル」を使うと簡単に作成出来ます.
    例えば,-3.5 から 3.5 までの連続したデータを 0.1 刻みで作る場合,最初のセルに -3.5,次の行に -3.4 を入力してからその2つのセルを両方選択した状態でオートフィルします.
    例:
    xy
    -3.5=(ここに数式)
    -3.4=(ここに数式)
    -3.3=(ここに数式)
    -3.2=(ここに数式)
    -3.1=(ここに数式)
    -3.0=(ここに数式)
  3. x の列の横にそれぞれの場合の y の列を作り,各 x に対する関数の値を計算させて,それを横軸がxになるような「折れ線グラフ」にする.

グラフの編集


一度作成したグラフを後から編集する事が出来ます.

グラフの見かけだけ変更する場合
グラフをクリックして選択し,修正したいグラフ要素をダブルクリックして表示された窓で必要な修正をする.
グラフの内容を変更する場合
グラフをクリックして選択し,グラフツールの「デザイン」タブのリボンから修正したいコマンドを実行する.

練習23

グラフの種類や見かけを変更してみましょう.

  1. 練習21の得点のデータから,どれか一つの科目を選び「成績(優,良,可,など)とそれぞれの人数」の表を作ります.
    条件に合った人数を数えるには「COUNTIF」という関数を使用します.使用方法は,
  2. =COUNTIF( 範囲 , " 論理式 " ) 論理式の部分には「<60」のような書き方をします.(二重引用符を忘れずに!)
  3. 作成した表を元に,横軸が「成績」になる「縦棒」グラフを作ります.
  4. グラフの種類を「円」グラフに変更してみましょう.
  5. グラフの見かけを変えてみましょう.
    1. グラフにタイトルを付ける.
    2. データに値をパーセンテージで表示するラベルを付ける.
    3. 凡例を表示させる.
    4. グラフの各要素の書式(色,フォント,枠など)を変更する.

練習24

作成したグラフのデータを後から変更する事が出来ます.新しいシートに,練習として三角関数のグラフを作ってみましょう.

  1. データの用意
    1. 1行目に「サイン関数」と入力し,その下の2行目に「x」,xの右横に「y」にと入力する.xの列に -6.5 位から 6.5 位までの連続したデータを 0.3 刻みで作ります.2行目に -6.5,3行目に -6.2 を入力してからその2つのセルを両方選択した状態で「オートフィル」を使うと簡単に作成出来ます.
    2. yの列に隣のxに対応する「sin」の値を「関数の挿入」を用いるか,数式を直接入力して計算させる.(最初の行を入力し,後はオートフィルする)
    3. 同様にして,別の列の1行目に「コサイン関数」と入力し,その下の2行目に「x」,xの右横に「y」にと入力する.xの列に -6.5 から 6.5 までの連続したデータを 0.5 刻みで作ります.
    4. yの列に隣のxに対応する「cos」の値を計算させる.
  2. グラフの作成:「サイン関数」のxが-6.5から0.0位までのデータを使用して,グラフを作成する.種類は「散布図(平滑線)」とする.
  3. グラフの編集
    1. サインのデータ全てを用いたグラフに変更します.
      グラフを選択すると,元のデータのグラフにした部分が選択された状態で表示されるので,その選択範囲の右下の角をドラッグし,サイン関数の全てのデータが選択されるようにします.
    2. 次に「コサイン関数」をグラフに追加します.
      1. グラフを選択し,デザインタブから「データの選択」を選び,表示された「データソースの選択」の「凡例項目(系列)」の「追加」をクリック.
      2. 表示された「系列の編集」の窓の中の「系列名」の入力欄をクリックし,シートの「コサイン関数」と入力したセル番地を入力(シートのセルをクリックする).
      3. 「系列Xの値」の入力欄にシートの「コサイン関数」の「x」のデータ範囲を入力(シートのセル範囲をドラッグする).
      4. 「系列Yの値」の入力欄にシートの「コサイン関数」の「y」のデータ範囲を入力(シートのセル範囲をドラッグする).

ホームページへ|扉へ | 上へ | 前の章へ | 前のページへ | 次のページへ